日下邊医師が語る思い「美容医療を受ける前に医師としっかり話し合って欲しい」

YOUR FACE CLINIC
2024年4月2日

2024年4月よりYOUR FACE CLINICに日下邊直樹医師が入職されました。どんな先生なのか、医師を目指した経緯から特に力を入れている施術、これから美容医療を検討している方へのアドバイスなどをお伺いしました。


YOUR FACE CLINIC
日本形成外科学会専門医
日下邊 直樹

【経歴】

杏林大学医学部医学科 卒業
杏林大学病院 初期臨床研修
杏林大学病院 形成外科
豊岡第一病院 形成外科
東名厚木病院 形成外科
杏林大学病院 形成外科
東名厚木病院 形成外科 診療科長
当山美容形成外科
YOUR FACE CLINIC

粘土遊び好きが美容医療の道に繋がる

先生は小さい頃どんなお子さんだったのでしょうか?

日下邊:どちらかというとおとなしいタイプの子供で、絵を描いたり粘土で何か形を作ったりするのが好きでしたね。例えば、学校の休み時間でも外にわぁっと遊びに行くようなタイプではなく、教室でゆっくりと過ごす子供でした。

勉強が好きという意識はなかったんですけど、小学校のテストって割と100点とか取れるじゃないですか?なので、どの科目も平均的にできるタイプではありましたね。

ということは、夏休みの宿題とかも先に終わらせるタイプだったんですか?

日下邊:いや、夏休みの宿題は毎回めちゃめちゃギリギリで。毎年親に怒られてからやってました(笑)。

おとなしい子供だったという幼少期

おとなしいタイプだったということですが、部活動はされていましたか?

日下邊:僕の通っていた中学校は何かの部には必ず所属しなきゃいけない部活動必須の学校でした。なので、せっかくなら運動系にしようと思って、陸上部に入っていました。

本当は短距離がやりたかったんですけど、同じ学校に県大会とか地方大会に出るような生徒がいて、同じ種目だと2人くらいしか出場できないということもあり(苦笑)。一番大変と言われる400mとか800mの中距離走をやっていました。

学生時代は、ずっとお医者さんになりたいと思ってたのですか?

日下邊:はっきりと医師になろうと決めたのは高校2年ですかね。進路を決めなきゃいけない時期になって改めて将来のことを考えました。きっかけとして一番大きいのは、やっぱり親の存在です。父親が歯科医なので背中を見ていましたし、当時から手先は器用だと思っていて細かい作業が好きだったので、歯科医師になって家を継ぐのがベストなんだろうなと思っていました。

ただ、歯科医師は治療範囲が口腔内に限られてしまうので、せっかく人を治療できる医師になるのであれば、全身のすべての臓器を治療できる選択肢を持てる医師になろうと思いました。

大学6年生頃の写真

その中でも形成外科を選ばれた理由はなんでしょう?

日下邊:昔から手先を使う細かい作業が好きだったので外科系に進むつもりでいました。その中で、体の中の臓器の治療ではなく、体の表側の見える部分を治療する形成外科に魅力を感じました。というのも、小さい頃から何か形を作ることが好きだったんですよね。お絵描きとか粘土遊びとか。なので、手術でも内臓を切ったり縫ったりして治療することよりも、表面を綺麗に形作るところに魅力を感じたのが大きかったです。

最初から美容の道にそのまま入ることも一度考えたんですけど、美容外科も根幹は形成外科から派生していると思っていたので、まずは基礎からしっかり学ぶため形成外科を選びました。

あと、出身大学が、形成外科の手術件数が日本で一番多い大学だったことも大きいです。他の大学だと、乳房再建を多くやっていたり、口唇裂を多くやっていたり、何かに特化した専門性のあるところが多い。でも、僕の出身大学は、顔面神経麻痺という専門分野はありますが、他にも満遍なく色んな手術を行なっていて、件数もそうなんですが、行われている手術の種類が多岐にわたっていました。そのおかげで、形成外科の多様さや、おもしろさを知る事ができました。

なるほど、形成外科なら全身を診られると。そこからさらに美容医療を選んだのは?

日下邊:形成外科も身体の見えるところの治療が大半ではあるんですけど、見た目の綺麗さというよりは機能を回復させることが第一なんです。機能を回復するだけじゃなく、もっと良さを引き出してあげたい。もっと深くやりたいって思ったのが美容医療でした。

専攻医、研修医時代の写真

目元の手術といえば僕と言われるようなドクターになりたい

美容医療を本格的に始められたのは前職の当山美容形成外科からでしょうか。

日下邊:そうです。僕が形成外科の中でも美容に力を入れたいと思っていたタイミングでお声がけいただいて、期間で言うと2年半ほどですね。当山美容形成外科に入るまでは保険医療の形成外科がメインだったので、美容の手術をする機会があまりありませんでした。なので、美容医療に関しては当山院長の下で1から、たくさんのことを学ばせていただきました。

たくさんの患者さんを診られた中で、印象に残っていることってありますか?

日下邊:クマの治療を希望された方が施術を受けられて、希望通りになり満足いただけたんですけど、クマへのコンプレックスが解消されたことで美に対する意識が高まったと言ってくれたんです。心が前向きになれたという言葉もいただいて、なりたい姿を実現することで、意識も変わるんだと実感しました。

キレイになることで心が前向きになる。美容医療だからこその言葉ですよね。施術以外の面でもいろんな経験を積まれたのでは?

日下邊:技術面はもちろんなんですけど、それ以外の部分もたくさんの経験ができました。例えば、診療の中でどうしてもトラブルが起きてしまうことがあるんですけど、そういうときにどう対応すべきかというのは、現場でしか学べないもののひとつだと思います。

もちろん、トラブルが起きないように事前に患者さんとしっかり話し合うことが大切なんですけど、100%防ぐことはできない。トラブルが起きてしまったときの対応は、その後の信頼関係に大きく影響するので、どのように対応するのか当山院長の姿を側で見て勉強させてもらいました。

当山院長には僕がYOUR FACE CLINICへの入職を検討していたときも様々なアドバイスをいただき、最後は“いろいろあると思うけど頑張って来い”と送り出してくださって本当に感謝しています。

今回YOUR FACE CLINICへ入職を決めた理由を教えてください。

日下邊:それはもう、山𦚰先生がいらっしゃるからですね!

山𦚰先生の存在はもちろんずっと前から知っていたのですが、僕が直接お話したのは2023年の6月ごろが最初です。そのときは僕が沖縄にいたので、オンラインでご挨拶させていただき、今回の話に繋がりました。

実際に話してみると、とにかく優しい方という印象でした。一方的に知っていたときは雲の上の存在みたいに思ってたんですけど、すごくフランクな感じで話してくださって、僕がこれからもっと美容医療を本格的にやっていきたいという話も親身になっていろいろとアドバイスもくださったので、本当に優しい方だなと思ったのを覚えています。

そんな山𦚰先生のもとで今後働いていくことも含めて、日下邊先生がお仕事で心掛けていることはなんでしょう?

日下邊:これは美容医療だからとかではなく、何科でもそうだと思うんですけど、医師というのは人の身体を切ったりする仕事なので、必ずその人が今どういう病状でどういう状態なのかをしっかり把握し、本人に説明する。そして、改善するための選択肢を提案するときはメリットはもちろんデメリットもしっかりと説明した上で、本人にとってベストな選択肢を一緒に探すというのが医師のあるべき姿だと思っています。

例えばクマの治療をしたいという希望に対しても、手術を含めた治療の方法はたくさんありますし、患者さんひとりひとりの希望も多岐に渡ります。分かりやすいところだと、“ダウンタイムが短い方がいい”とか、“費用を安く抑えたい”など。そういった患者さん本人の希望をしっかり汲み取って、治療方法を医師が一方的に決めるのではなく、本人の納得する形で答えを出すのが大切だと思っています。医師の立場として一番いい方法を提案はしますが、たとえデメリットがあるとしても本人が希望すればそれも候補になりますし、これしかないと決めつけずしっかり相談して決めることを心がけています。

今、施術を検討している人も読まれていると思うので、その方へアドバイスをお願います!

日下邊:さっきの話と被るのですが、先生とよく話すことですね。納得するまで、疑問に思っていることはすべて聞いて疑問が解消されるまでしっかり話し合うことが大切です。

SNSを見ていると、“あまり説明を聞けなかった”とか“大丈夫と思っていたら想像と違った”などの投稿を目にすることがあるんですけど、そういう風にちょっと我慢して受けてしまうと後悔する可能性が高いので、自分が納得するまでしっかりと話し合ってほしいと思います。

あと、自分に合う先生を見つけることも大切ですね。ズバッというタイプの先生や優しい言葉でゆっくり説明する先生など、先生にも色んなタイプの人がいるので、自分が話しやすかったり気が合ったりする先生を見つけて欲しいです。

その為には、最初に行ったクリニックが印象良かったからといって、すぐに決めるのではなく、念の為2〜3クリニックくらい回ってみるのがオススメです。先生によって違う解釈や捉え方が出てくるかもしれないですし、納得いくまでとことん話して選んだクリニックで施術を受けた方が、後悔する可能性が少ないと思います。

最後になりますが、今後について展望や意気込みをどうぞ!

日下邊:施術に関して、これまで一番多くやってきたのは眼瞼下垂の手術なので、さらに多くの経験を重ねてもっと上手くなりたいという思いがあります。あとは、目元周りに注力したいので、下まぶたのたるみを解消するハムラ法もしっかりとやっていきたいです。

YOUR FACE CLINICで知識と技術を積み重ね、YOUR FACE CLINICという看板に恥じないよう、そして、目元の手術といえば僕と言われるようなドクターになりたいと思います。

長時間ありがとうございました!

今回インタビューを受けてくださった日下邊先生の勤務日はこちらで確認いただけます。